一口に介護士の仕事と言っても、職種によって仕事内容や必要となる資格は異なります。中でも、人間が生きる上で重要となる食事に関わる専門職と言われるのが介護食士です。介護食士は要介護者の食事のサポートが役割とされていますが、一般的な介護士が行う食事介助とは異ります。年齢を重ねたことで起こる咀嚼や飲み込む力の衰えに合わせて、適切なメニューを考えるのが仕事です。固形で提供する物を飲み込みやすいように磨り潰して調理するなど、安全かつ楽しみながら食事ができるようにしなくてはなりません。
介護食士の資格は3級から1級までの3段階に分かれていて、クラスによって行える仕事が違うのが特徴です。基本とも言える3級は、受験条件は設けられていないため、学科と実習を規定の時間数受けた後試験に合格をすれば取得可能。1級の資格は、2級を所持してから2年以上の実務経験、25歳以上という条件が定められています。そのため、1級の資格はどんなに実務経験が豊富でも、25歳にならなければ取ることはできません。
介護関係の資格の中には独学で取得できるものもたくさんありますが、介護食士に関しては専門の勉強ができる学校に入学するのが必須です。医療や介護系の学校はもちろん、調理師専門学校で受けられるケースも少なくありません。ただし、全ての学校で行っているとは限らないので注意が必要。仕事をしながら資格の取得を目指すなど、学校への入学が難しい人は介護食士講座講習会などのセミナーに参加する方法もあります。介護食士の資格や仕事に興味のある人は、こちらの【「食」から高齢者を支える<介護食士>】も併せてチェックしてみると良いでしょう。